読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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マグダレンの祈り
2002年 イギリス・アイルランド合作
テレビ録画にて観賞
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 1960年代のアイルランド。三人の少女が「性的に堕落している」との理由でマグダレン修道院に収容される。
 「従兄弟にレイプされた」「男を誘惑する色気がある」「私生児を産んだ」というのが、「性的に堕落している」ことになるらしい。

 援助交際や少女売春といった、際限なく性的に堕落してしまっている連中が少なくない現代の日本では、性のモラルの問題は真剣に考えなくてはならない。だけどこの作品での「性的に堕落している」というのはまったく別次元の話。

 何より恐ろしいのは、その少女たちを親らが突き放し、修道院送りにしている点。敬虔なカトリック信者たちにとっては、女性の貞操は何よりも尊いもので、不貞な女性は汚らわしく、一族の恥以外のなにものでもなかったということだろう。

 この作品によると、このマグダレン修道院のような、女性を監禁する施設が、なんと1996年までアイルランドに存在していたらしい。決して大昔の出来事ではない。

 アイルランドではもうこんな酷いことは行われていないのだろうけど、世界中にはまだまだこういった女性差別が公然と行われている地域がある。この作品で描かれていたことは決して一部の特殊なものではない、ということを私たちは知っておいたほうがいいと思う。

 私はまったく信仰心の篤さとは縁が無い。それでも、外国を訪れたときに信仰心の篤い人々の姿を目にすると、その生き方や人間性には敬意を感じることも多い。特にイスラム教徒の心の穏やかさには感動をおぼえることもある。
 自分の信仰心の薄さが恥ずかしくなったりもする。

 一方で、「文化の多様性」という面からも、地域に根付く文化や習慣というのは極力尊重されるべきだと思う。
 地域の文化・習慣と、こういった差別というのは、表裏一体。人間の尊厳を奪うようなものは絶対に許されるべきではないけれど、それをどこで線引きすればいいのか。

 それを考えるべきなのは、そこに住む人々。例えば、この作品の主人公らが理不尽さを訴え、その訴えを地域社会が汲み取ることで変わっていくべきなのだろう。
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