読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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モハメド・アリ/かけがえのない日々
1996年 アメリカ映画
テレビ録画にて鑑賞
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 伝説のボクサー、モハメド・アリを追ったドキュメンタリー映画。
 1974年生まれの私にとっては、モハメド・アリはまさに「伝説」の人物。ベトナム反戦の観点から兵役拒否をしたということなんかは知っていても、試合をリアルタイムで観たことはない。この作品で描かれている対フォアマン戦、いわゆる「キンシャサの奇跡」は、1974年に行われたのだから。

 そんな私にとっては、この作品で描かれるアリはずいぶんとエキセントリックな人物に見える。フォアマンとの世紀の一戦を前にして、興奮状態にあったのだろうけど、やたらめったらフォアマンを「口撃」してみたり、自分を鼓舞するように異常に饒舌だったり。
 ボクサーである以前に、生来のエンターテイナーであるように描かれていた。これは好みだろうけど、僕はむしろ実直そうなフォアマンの佇まいに好感を持ってしまった。

 とは言え、アリがどうして今でもカリスマ的な人気を保っているのかは、この作品ではっきりとわかる。
 公民権運動の熱い時代を経験し、ブラック・モスレムとなったアリは、とっても政治的な意識が高かったようだ。ザイールのキンシャサで世紀の一戦が行われることについても、「アメリカの黒人がアフリカに帰還する」という視点で見ていたようだし。
 政治的な発言を抜きにしても、アリの言葉はとても刺激的でおもしろい。頭が切れる人物なのだ。

 世の格闘家たちは、こう言っては何だが、人間的な魅力を発散させている人は少ないように思える。人間臭さはあっても、一人の人間として敬意を評せるような人はなかなかお目にかかれない。アリは、数少ない例外の一人なのだろう。だからこそ、今でも語り継がれる「伝説」のボクサーなのだ。

 欲を言えば、同じく「伝説」のボクサーであり、人間的にもアリと同じくらい魅力的であるはずのフォアマンを、悪役的な描き方をしてほしくなかった。
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