読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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ドッグヴィル
2003年 デンマーク映画
テレビ録画にて観賞
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 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で観客を不快にさせたラース・フォン・トリアーの作品。この作品も「ダンサー~」に負けず劣らず不快な作品となっている。

 とにかくこの人は人間の暗部を抉り出すのに熱心だ。この作品では、ニコール・キッドマン扮する美女がギャングに追われてやってきた村の人々の身勝手さを描いている。

 村の人々は、一見無垢なようだが、その実とても懐疑的で浅ましく、保身的で身勝手だ。確かに、そういった農村部の閉鎖性というのは実際に存在する。
 しかしそれを暴き立てるだけ暴き立てておいて、ケチョンケチョンにやっつけてしまうことに何の意味があるのか。観客の気持ちを逆なでする以上に何か意味があるのだろうか。
 ましてや、デンマーク人のトリアーが、わざわざ舞台をアメリカとしていることにも、何だかイヤらしさを感じてしまう。
 例えばインドやネパールなどで、その国の映画作家がこういったテーマの作品を描いた場合、社会性の高い作品として評価できるのだが、この作品の場合はただのゲームでしかない。

 この人の描く世界には反感を憶えるのみだ。ニコールが相変わらず怖いほど美しいこと以外に、この作品には何も見るものはなかった。奇抜なセットも、トリアー独特の語り口も、いくら斬新で優れていたとしても、もっと根源的な部分でこの作品を否定したい。

 しかし、トリアーは確信犯的に人に嫌悪感を抱かせる作品を創り続けているのだろうから、私もすっかりその術中にはまっているだけなのかもしれない。

 前日に観たデンマーク映画「しあわせな孤独」では、暖かい視線にすっかり魅了されてしまったが、この作品はそんな暖かさとは対極にある。この作品を「デンマーク映画」として評価することはやめたほうがいいのだろうが。 
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