読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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北京ヴァイオリン
2002年 中国映画
テレビ録画にて鑑賞
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 天才ヴァイオリン少年の物語。
 音楽の才能を持つ子が葛藤しながら成長していく物語というのは、映画の題材になりやすいのだろうか。いま思いつくだけでも、「シャイン」「リトル・ヴォイス」「ビヨンド・サイレンス」など、いい作品がいくつもある。

 上に挙げた作品同様、この作品もとてもいい。後半は涙無しには観られないと思う。チェン・カイコーのつくる映像世界は、美しくてやるせない。

 この作品に特徴的なのは、現代の中国の状況をとてもよく描いている点。あまりにも急すぎる成長を続ける中国の危うさが描かれているように思えた。

 つい最近まで社会主義国だったはずなのに、今や世界の市場経済の中心となりつつある中国。この中国が持つ二面性は、世捨て人のように生きる先生と、商業的に成功し、売れっ子音楽家を育て続ける先生の対比でよく描かれている。

 この作品では、どちらの先生が正しいとも優れているとも描いていない。どちらの先生もいいところ、悪いところがある。

 中国人と言うと、現実的でエネルギッシュで、悪く言えばあつかましいイメージがつきまとう。特に金満主義のまかりとおる現代中国、どうも中国人は悪いイメージばかりが目に付くが、一方でその対極にいるような人が存在するのも確かだろう。
 この作品での、少年の父親がそれ。私利私欲のまるでない、愚直にまっすぐに生きるこの父親は、例えば日本映画に出てきたらウソくさくなってしまうが、中国であれば、こういう人もいるだろうと思えてくる。

 悪く言えばありがちな「天才児の成長物語」に、現代中国社会の歪みをさらりと織り込みながら、感動的な作品に仕上げている。さすがチェン・カイコー、といったところか。
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コメント
この記事へのコメント
TBありがとうございました
はじめまして。
ブログをはじめたばかりなので、TBしていただいて本当に光栄です。

りょうちさんのコメントは、かなり社会的背景や状況をご存知の上での、非常に説得力のあるものですね。
そういう見方があるかと興味深く読ませていただきました。

また、お邪魔させてくださいね。
2005/02/14(月) 15:14:19 | URL | リーチェン #-[ 編集]
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::Stuff:::監督: チェン・カイコー製作: チェン・ホン/イ・ジュイッ...
2005/04/13(水) 16:00:06 | +propernoun+
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