読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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バトル・ロワイアル
2000年 日本映画
テレビ録画にて鑑賞
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 説明するまでもないだろうが、鬼才・深作欣二の遺作。「中学生がバトルロイヤル形式に殺し合う」という、とんでもない暴力的・残虐な作品なので、公開時にはかなり物議を醸していた。
 国会でも取り上げられたのだから、物議を醸したという点で歴史に残る作品と言ってもいいだろう。

 この作品を評価するのは難しい。製作者側は、必ずしも暴力万歳の作品を作ったつもりはないのだろう。藤原竜也と前田亜季のカップルと山本太郎が、結局は殺し合うことなく生きて出てきたし、彼ら三人以外でも、極限状態のなか助け合って生きていこうとする姿も所々描かれている。
 しかし、例えば小学生や中学生は、製作者側の意図を汲み取ってこの作品を観られるだろうか。個人差はあるだろうが、暴力的な衝動を付与してしまう結果になりかねないのではないか。実際、この作品を観たことが影響したと思われる、残忍な事件も起っている。

 やはり、「中学生が殺しあう」ってとこは大問題なのではないか。ただでさえ微妙な年頃の中学生、こういう過激な作品が心理に与える影響は、無視できないのではないか。
 これだけ小中学生の残酷な事件が続いている昨今、暴力描写の心理的な影響というのは、無視していいと私は思わない。

 また、大人と子供の対立がこの作品の前提として存在しているが、それをことさら強調して描くのはいかがなもんか。
 中学生同士の友情・愛情については、いくつも救いがあるのだが、大人と子供の対立に対しては、救いの無い作品になっている。

 ということで、私はこの作品については否定的だ。

 それ以前に、この作品の背景となっている「BR法」がまったく意味がわからない。
 そもそも、なぜ彼ら中学生たちは殺しあわなくてはならないのか。毎年、全国からあるクラスを抽出して、そのうち一人だけ生き延びさせられるってのは、いったい何の意味があるのか。
 第一、国家の意思としてこんなことがまかり通るわけがない。
 大人が子供を恐れた結果としての方策としては、まるで筋が通らないのではないか。

 言ってみれば荒唐無稽なこの作品、少なくとも「なぜ殺しあわなくてはならないのか」ということを、観客が納得できる部分が無ければダメなのではないか。
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