読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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カンダハール
 イランのマフマルバフ監督が、タリバン圧政下のアフガニスタンを描いた作品。
 この作品の面白いところは、イスラム国家イランの監督が、同じイスラム国家である隣国のアフガニスタンのタリバン政権を批判的に描いているところだ。
 タリバンというのが、いかにイスラムのなかでも異端視されていたのかがわかる。映画監督というのはインテリであり、西洋的な価値観も持ち合わせている(特にマフマルバフは)ために、必ずしも一般大衆の価値観を反映したものとは限らないということは考慮すべきだが。
 イランというと、映画に対する検閲の厳しさが有名だが、この作品が検閲をパスできたというのがおもしろい。もともとイランはタリバン政権とは仲が悪いためだろう。

 アメリカ在住のアフガン女性ジャーナリストが、アフガンに残した妹の安否を気遣ってアフガンに向かうという筋書きだが、これは主人公役ナファス役のニルファー・パズィラがマフマルバフに持ち込んだ話らしい。ニルファーはホンモノのジャーナリストで、実際にアフガンに向かおうとしていて、その道中をドキュメンタリーとして記録してほしいということだったというのだから驚く。さすがにそれではニルファーの身の安否が保証できないので、劇映画としてイラン国内で撮ったということになったということだ。
 
 この作品は、かの「アメリカ同時多発テロ」の影響で、作品そのものの評価とはまったく違う次元で、話題作となってしまった。連日、「カンダハルでは・・・」といった報道がなされていたのだから。
 そして、この作品の「話題作」ぶりには最大級のオマケがつく。出演者のハッサン・タンタイ(ブラック・ムスリムの医師役)が、実はアメリカでの   に関わったという事実が判明したためだ。

 ともあれ、個人的にはもっと早い時期に、この作品を観たかった。
 ブルカや神学校で象徴されるような、タリバンの原理主義的な圧政というのは、今では日本でも周知のこと。むしろこれから考えていかなくてはならないのは、「アメリカ=正義、イスラム=悪」ではない、ということだと私は思う。
2001 イラン
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カンダハール 2001年 イラン 【監督】モフセン・マフマルバフ 【出演者】ニ...
2005/06/24(金) 14:46:33 | ビデログXXX
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