読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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酔っぱらった馬の時間
2000年 イラン・フランス映画
テレビ録画にて鑑賞
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 クルド人監督による、クルド語で作られた「ほぼ」初めての映画(「ほぼ」というのはヘンな表現だが、最初のクレジット画面でそう翻訳されている)。

 イラク国境に近い、イラン領土内に住むクルド人一家の生活を描いている。母親はお産で、父親は地雷で、それぞれ命を落としている。そして、長男は重度の障害者。
 そんな境遇のなか、懸命に生きる子供たちの生活が淡々と綴られている。

 クルド人がイランやイラク、トルコといった諸国で迫害されていることは知っていても、彼らの日常生活を知ることは、日本人には難しい。ロバの背にトラックのタイヤをくくりつけて密輸を敢行している人たちがいることも知らないし、寒さからロバを守るため、ロバに酒を飲まさなくてはならないほどの寒さの厳しい山岳地帯に生きているということも知らない。
 もちろんこの作品はドキュメンタリーではなく劇映画なのだが、クルド人の監督がクルド人を使って作った作品なだけに、リアリティに溢れている。

 この作品、とてもメッセージ性が高い作品だと思うのだが、悪名高い検閲のあるイラン映画として公開されているのが意外だ。
 イランの検閲者たちは、子供が主人公であれば基準がとたんに甘くなってしまうのだろうか。この作品に限らず、子供が主人公のメッセージ性が高いイラン映画がやけに多い。

 これだけ過酷な生活を描いたこの作品、全体に重いトーンで描かれていて、ユーモアを感じさせるシーンなどほとんどない。それにも関わらず、観てもそれほど重苦しい気持ちにならずに済むのは、主人公の少年がとっても頑張り屋で優しくて、誰しもが応援したくなるような子だからだろう。
 でもそれだけに、ラストでの少年の悲痛な叫びは、とても胸に深く響いた。
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