読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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キャラバン
1999年 フランス・イギリス・スイス・ネパール合作
テレビ録画にて観賞
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 ヒマラヤに住むチベット族と思われる人々。自分たちの作った塩を麦と交換するため、キャラバンを組んで何週間もヒマラヤの山々を歩きとおす。それはそれは過酷な生き方です。

 しかし、その過酷な生きざまを感じるためには、ドキュメンタリーに勝るものはないと思う。以前BBCだかが作った、キャラバンを描いたドキュメンタリー番組を観たことがあるが、その番組にあったリアリティをこの作品から感じることはできなかった。

 この作品は、昔ながらの因習に従ってキャラバンを率いようとする長老・ティンレと、因習や占い・まじないを否定して合理的にキャラバンを率いようとする若きリーダー・カルマとの確執が軸になっている。最後は結局互いに認め合うことになるのだが、そのあたりの描写がやや薄っぺらかった。因習を巡る確執というのは面白いテーマだとは思うのだが、消化不良気味の描き方だなと感じた。

監督のエリック・ヴァリは、80年代からヒマラヤに住みついているというフランス人写真家。ヒマラヤに魅せられた写真家なのだろう。ヒマラヤに住む人々に対する畏敬の念をこの作品から感じることはできる。ヒマラヤの自然も美しく描かれている。

 しかし、しょせん欧米世界から見た描写にすぎないと感じてしまった時点でアウトだった。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

スパニッシュ・アパートメント
2002年 フランス・スペイン合作
テレビ録画にて鑑賞
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 スペインのバルセロナでルームシェアをする、ヨーロッパの留学生たちの物語。フランスから来た生真面目な青年の目を通じて描かれる。
 バルセロナでの彼らの生活を追いかけているだけ。しかも主人公のフランス青年は、ドンクサイ雰囲気満々だったりするので、地味と言えば地味かもしれないが、これがなかなかおもしろかった。

 フランス、イタリア、ドイツ、ベルギー、イギリス、スペインと、各国の青年たちのキャラクターが、ステレオタイプだとは感じさせない程度にお国柄を感じさせてくれて愉快。
 学生ならではのいい加減さというか、モラトリアムな共同生活ぶりも懐かしかった。ああ、こんな留学生活っていいなぁと羨ましく思った。

 舞台がバルセロナという開放的な土地なのがいい。これがロンドンやパリなら、ちょっと違った作風になっていただろう。彼らのモラトリアムぶりも、バルセロナの突き抜けるような真っ青な空の下だからこそ、素直に共感できるのかもしれない。

 島国根性が抜け切れない現代日本に生きる私にとって、ヨーロッパ共同体のなかに生きる彼らのボーダーレスな世界がうらやましい。日本と中国・韓国のギスギスした関係も、この作品にあるようなゴチャゴチャしてはいても素顔の交流を持っていれば、ずっとすっきりしていくと思う。私たちはお互いを知らなすぎる。

 作中、イギリス人の留学生のもとに、弟が遊びにやってくる。この弟というのが、それこそ島国根性丸出しのおバカな小僧で、ドイツ人の青年に対し、ナチスだヒトラーだとからかうし、スペインに来たくせにスペイン人の話し方をあざ笑う。どうしようもないおバカな小僧のメンタリティーと、「スパニッシュ・アパートメント」で生活する留学生たちのメンタリティーが対照的だった。
 私たち日本人も、中国人や韓国人も、このおバカな小僧のようになってはいないだろうか。生身の「日本人」「中国人」「韓国人」を知りもせずに、先入観だけで「日本人は・・・」「中国人は・・・」「韓国人は・・・」と決め付けてはいないだろうか。

 話が脱線してしまったが、戸惑いながらもお互いを知ろうとしている彼らヨーロッパ人の若者の姿が眩しく思える作品だった。

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