読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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トロイ
2004 アメリカ映画
テレビ録画にて観賞
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 本格的な歴史活劇ということで、けっこう評判が高かった作品。しかし、かなり期待はずれだった。
 もともと神話の世界を描いているホメロスの「イリアス」を題材に、有名なトロイア戦争を描いている。独自の解釈をするのは大いにけっこうなのだが、いかにもハリウッド映画としか言いようのない陳腐な「愛」の物語になってしまっている。

 冒頭のモノローグで「私たちがどれほど激しく愛し合ったか、後の世に語り継がれるだろうか」なんてのたまうくだりがあり、そこでまずガクッときた。
 
 トロイのバカ王子がスパルタの王妃をかっさらったことがトロイ戦争の原因であるというふうに描かれているわけだが、このバカ王子の行動はどう考えても軽薄極まりない。おバカな王子を徹底的にダメ役として描いていればまだいいものを、美男子オーランド・ブルームをキャスティングしているところからわかるように、それなりにカッコイイ役として描いている。このバカ王子の「禁断の愛」への陳腐なセリフが好意的に描かれているのだからたまらない。その「禁断の愛」のために5万ものギリシア兵がトロイに戦争をしかけてきた、というのに。

 トロイア戦争自体は、いってみれば神話の世界なわけで、どうアレンジするかは自由であっていいと思う。けれど、こんな陳腐なハリウッド化はさすがにいただけない。

 古代ギリシアや古代ローマ世界を知る一助になればと思って観ただけに、落胆も大きかった。
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トーク・トゥ・ハー
2002年 スペイン映画
テレビ録画にて鑑賞
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 「オール・アバウト・マイ・マザー」のペドロ・アルモドバル監督作品。「オール・アバウト~」でも感じたのだが、私はこの監督の世界観には入っていけないらしい。

 昏睡する女2人と、それを見守り続ける男2人。なかでも、ダンサー・アリシアと、看護士・ベニグノという若い2人が中心に描かれる。このベニグノの歪んだ愛情がテーマになっていくのだが、そこにどうしても入っていけないのだ。

 確かにベニグノは、植物状態になったアリシアに対し無償の愛情を注ぎ続けてきた。生い立ちからくる彼のイノセントぶりには共感できる。
 しかし、たった一度きりの過ちとは言え、彼の犯した行為は絶対に許されるべきものではない。ベニグノの立場からすれば、狂おしいほど切ない思いがあるのはわかるのだが、アリシアの側からすれば、あまりにも身勝手な行為となる。
 アリシアにとっては、事故に遭う前に自分につきまとっていたストーカーまがいの男にレイプされたことになるのだから。

 こういう歪んだ形の愛情のあり方を否定するわけではない。でも、実際に行動に起こし肉体を傷つけてしまったことに対し共感はできないのだ。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

皇帝ペンギン
2005年 フランス映画
立川シネマシティにて鑑賞
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 コウテイペンギンの過酷な生活を描いたドキュメンタリー。
 子供の頃からTVの動物ドキュメンタリー番組をこよなく愛し、今でも「動物奇想天外」を楽しみにしている私にとって、コウテイペンギンのしんどい生き方は既知のこと。
 それでも、ユーモラスなペンギンたちが必死で生きている姿には感動。20日間も飲まず食わずでひた歩き、産卵してからは何ヶ月もジッとしたまま卵を守り続ける。あのかわいらしい立ち居振る舞いからは考えられないくらい、彼らは我慢強い生き方をしているのだ。

 氷の上を隊列を組んで歩く姿も、寒さから身を守るために皆でオシクラマンジュウをしている姿も、とってもかわいらしい。彼らは生きるために必死なのだが。

 何より私が観てて楽しかったのは、オスを奪い合うメスたちが、あの短い翼でペシペシと互いを叩き合う姿。なんともほのぼのとした「争い」だった。

 心に残るものは多くないが、楽しく観ることができた。

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パパは、出張中!
1985年 ユーゴスラビア映画
テレビ録画にて観賞
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 「アンダーグラウンド」「黒猫・白猫」といった、ぶっとんだ映像世界で名高いエミール・クストリッツァの初期作。
 正直、私はクストリッツァの作品が苦手。ユーゴ作品好きを自認していながらクストリッツァが苦手という、ちょっと恥ずかしい現状を何とかしたいと思い、比較的ぶっとんでいないと評判のこの作品に期待した。

 確かにぶっとんではいない。しかし、あまりに時代背景を捉えるのが難しすぎる。1950年代前後のユーゴスラビア、ソ連と袂をわかち独自の社会主義路線を歩んでいるというところまでは理解できる。
 しかし、なぜ「パパ」は逮捕されてしまったのか。結局は愛人の嫉妬というオチなのだが、その背景にある時代背景というか、逮捕のための大義名分が理解できない。私の理解力不足なのかもしれないが。

 英雄チトーが指導するユーゴスラビアの社会主義政策の暗部を抉り出した社会性の高い作品なのだろう。しかしそれを理解できたのは、結局ラスト近くだった。
 やはりクストリッツァの作品は苦手だなぁという思いを強くするのみだった。
 
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