読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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アメリ
 主人公は、ロクに人とコミュニケートできない女性。その恋のお相手は、ポルノショップに勤めるヘンな蒐集趣味を持った青年。お父さんは生きる希望を失ってるし、アパートの階下には何十年も部屋に閉じこもりっぱなしの老人画家がいて、近所の食料店では意地悪な店主がいつも従業員の青年をイジメてる。冒頭でアメリは「この瞬間に絶頂を迎えているカップルは?」と妄想するし、勤めているカフェでは、アメリの「いたずら」のおかげで、トイレで過激な肉弾戦が繰り広げられる。
 にも関わらず、アメリの世界はポップで心地よい。

 オドレイ・トトゥ演じるアメリの何と魅力的なことか(代役として起用されたのだとは信じがたいほどハマリ役)。内気ながらも溢れんばかりの好奇心をみなぎらせ、周りの人たちにちょっとした「いたずら」をしかけていく。
 けっこうタチの悪い「いたずら」も仕掛けてるんだけど、それも許せてしまう。アメリが意地悪な店主に仕掛けた「いたずら」の数々には、いたずらした子供のようなドキドキ感を共有してしまう。

 この作品には、立派な人など一人も出てこない。みんなちっぽけで不完全で、だからこそ愛しく思える人たちばかり。それがいい。

 ただ、この作品は「白人社会の懐古趣味である」という批判がなされていることも付け加えておきたい。的外れな批判だ、と言いたいところだが、ここのところフランスが、移民増加→失業者増大・治安悪化という状況の中、ナショナリズムが台頭しつつあるという現状にあることを考えると、あながち的外れでもないのかもしれない。
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