読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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チェ・ミンシク (2005/04/02)
ジェネオン エンタテインメント

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2003年 韓国映画
テレビ録画にて鑑賞
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 この映画、日本の漫画が原作なんですね。知らずに観てしまいました。
 つい数年前までは日本文化の流入を頑なに拒否しようとしていた韓国で作られたというのは、隔世の感があります。

 主役のオ・デスを演じるチェ・ミンシク、敵役のウジンを演じるユ・ジテ、ヒロインのミドを演じるカン・ヘジョン(ちょい中島朋子似)、みんな体当たりの熱演でした。
 特にチェ・ミンシクの熱演ぶりはすごく、アタマからなかなか消せないほどの印象度でした。

 でも、ちょっと後味が悪すぎるというか・・・。
 人間心理の深層を抉りとろうとするような深みのある作品であれば、後味の悪さもガマンできるのですが、この作品はあくまで娯楽作品。
 観終わった後、「復讐」「近親愛」といったテーマについて考えるような作品ではありません。
 だから、ただ後味の悪さを感じてしまう。悪趣味な映画だな、とすら思ってしまいました。

 最後のドンデン返しにはハッとさせられたし、それなりに引き込まれたんですけどね
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ブラザーフッド
2004年 韓国映画
テレビ録画にて鑑賞
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 韓流ブームの真っ只中、チャン・ドンゴンとウォンビンというイケメン俳優が主役という点で、何となく観る気がしていなかったのですが、なかなかどうして骨太のいい映画でした。

 韓流ドラマっぽいベタベタの演出が鼻につくところもあったけれど、それ以上にこの作品の骨太さ、メッセージ性の強さが印象的でした。

 私たち日本人は、朝鮮戦争についてあまりに無知なんだなぁとつくづく感じました。
 北朝鮮がソウルを支配していたことがあったなんて知らなかったし、逆に韓国がピョンヤンを陥落したことがあるってことも知らなかった。
 それに何より、「言葉が通じる同胞たちが殺しあう」ということの残酷さを、知らなかったのです。

 韓国軍兵士と北朝鮮軍兵士は、着ている服が違うだけで、顔かたちに違いはありません。
 そんな彼らが、互いに銃剣で突き合い、首を締め合う姿は、見るに耐えないものでした。

 そして、とても印象的だったのは、韓国の現代史の暗部にまで切り込んでいる点。
 例えば、兄ジンテの婚約者がソウルで惨殺されるシーンがあります。彼女が「保導連盟に加入していた」という理由からです。

 ここのくだり、そもそも「保導連盟」とはいったい何なのかすら私はわからなかったので調べてみました。
 保導連盟というのは、「思想改善組合として韓国政府が組織し、そこに登録すれば共産主義者として処罰はしない」としたものだそうです。

 ジンテの婚約者は「登録すれば麦がもらえるから」といった程度の感覚で保導連盟に登録していたわけですが、そんな彼女ですら結局「共産主義者」として殺される。
 李承晩時代の極端な反共政策の一幕、韓国人にとっては暗部の一つでしょう。実際、この問題については韓国ではタブーとなっていると言います。

 ベタベタのメロドラマのようであり、一方でジンテの人間業ではない戦闘を描いた戦争アクションもののようでもあり、娯楽作として楽しませる力を持っています。
 でもさらに、この作品には「朝鮮戦争とはいったい何なのか」「南北分裂とはいったい何なのか」という問題意識が強烈に感じられ、とても印象的でした。

 こういう映画を観ると、現代の韓国映画というのは本当に力があるのだなとつくづく思います。

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初恋のきた道
2000年 アメリカ・中国合作
テレビ録画にて鑑賞
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 文革後の中国の農村でのピュアなラブストーリーという、ある意味ベタな設定の作品ですが、泣ける映画でした。

 ベタベタのロマンチックなラブストーリーで、出てくる人はいい人ばかり。こりゃちょっと中国の農村ってやつを美化しすぎてはいませんか、と突っ込みたくなる気持ちを抑えながら見ているうちに、いつの間にか引き込まれて涙を抑えることができなくなってしまいました。

 とにかくチャン・ツィイーが魅力的。かの”アジアン・ビューティー”チャン・ツィイーが、この映画では三つ編みで着膨れした農村の少女を演じています。現在の彼女の洗練された姿しか知らない私なんかにとっては、三つ編み姿だけでも新鮮です。肩を揺らして走る、運動音痴バレバレのイケてない走り方も。

 チャン・ツィイーって、表情の表現力がとても豊かな女優だったんですね。この作品では、チャン・ツィイー演じる少女のピュアな心がキモなのですが、「好き」とか「愛してる」とか「私を見て」とか、そんな言葉をまるで発しないながら、とにかく「先生」のことが好きで好きで仕方がない気持ちが十分に伝わってきました。

 声をかけることもできず、遠くから見ているばかりの彼女に対して、「要するにストーカーじゃん」と感じる人も多いようですね。でも、自由恋愛のできない当時の中国で、恋愛がこういう形をとらざるをえないということを理解できないのかな、と不思議に思います。

 彼女の出ている作品自体に魅力を感じたことがなく、演技を見たのは今回が初めてだったのですが、今さらながら”チャン・ツィイー”という素晴らしい女優を発見した喜びを感じました。

 ストーリー面では、上述したように「中国の農村を美化しすぎでしょ」と思わずにはいられませんでしたが、そう思っていながらも、人々の優しさに打たれました。
 ベタではあるのだけど、夫を亡くした老母の愛情、老母のことを慮る息子の気持ち、そういった人間の優しさがストレートに描かれていて、涙してしまいました。

 これが日本の農村なら、「美化しすぎだろ!」という感覚ばかりが先に立ってしまったでしょうが、「中国の農村」という、近そうで遠い世界のお話なので、「こういうのもありえなくはないのかもしれない」と思っていられたのでしょうね。

 最後にひとつ。
 故人を偲ぶ人たちの手で、延々と棺を運び、埋葬する。
 非合理的だけど、とてもいい慣習だなぁと思いました。

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マッハ!!!!!!!!
2003年 タイ映画
テレビ録画にて観賞
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 最近目にすることも増えてきたタイ映画。
 東南アジアは、アジアのなかでは映画不毛の地域だというイメージを持っていましたが、昨今のタイ映画はなかなかいいです。
 バンコクという国際的な歓楽都市で揉まれた若い才能が、続々と芽を出しつつあるのかもしれませんね。

 この作品は、とことんアクション映画です。
 強いて言えば、ブルース・リーやジャッキー・チェンと言った香港カンフーアクションの影響を受けているのかもしれませんが、純粋にアクションのみで観れば、この作品のほうが素晴らしいように思えます。

 とにかく、主人公ティンに扮したトニー・ジャーのアクションが抜群に素晴らしいです。
 もしかしてホンモノのムエタイ・ファイターかと思ってしまったくらいに素晴らしい。彼のパンチとキックの切れ味は本物です。
 トニー・ジャーのアクションを観るだけでも価値があります。いや、逆にそれ以外には価値はないかもしれません。ストーリーは陳腐だし、演技が上手いとはお世辞にも言えないし、演出もとても荒削り。
 でも、そんな欠点を吹き飛ばすほど、トニー・ジャーのアクションはド迫力でリアリティに溢れていました。

 「ムエタイの使い手」という設定も良かったのでしょう。
 昨今の総合格闘技ブームで、私たちはムエタイの凄さをいやというほど知っています。
 だから、本当に強いのか疑わしいカンフーよりも、ムエタイのほうが凄みを感じるのです。

 バンコクを知っている人なら、カオサンの多国籍的な胡散臭さにニンマリとしたのではないでしょうか。
 私は、「こんな賭けストリートファイトはなんかさすがにないだろ」と思いながらも、ニンマリしてしまいました。
亀も空を飛ぶ
2004年 イラク・イラン合作
岩波ホールにて鑑賞
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 あまりに衝撃的な作品でした。
 監督は、「酔っぱらった馬の時間」で「初めてのクルド語によるクルド映画」を世に送り出し、なかなか実態として知られることのないクルド人の厳しい生活ぶりを描いたバフマン・ゴバディ監督。
 今作では、「酔っぱらった馬の時間」をはるかに超えた衝撃を与えてくれました。

 まず印象的なのが、子どもたちの過酷な生き方です。
 この作品は、村の少年たちのリーダーである「サテライト」と呼ばれる少年と、難民として村にやってきた孤児である3人兄弟を中心に、子どもの目線から描かれています。
 少年サテライトに率いられる村の子どもたちは、日々地雷掘りに精を出しています。
 それも、探知機などを持っているわけではなく、地雷原のなかに生身で飛び込んでいくのです。
 過去に地雷で手足を失った少年たちも、当然のように地雷掘りの作業をしています。
 足を失った少年は松葉杖を使いながら、そして両手を失った少年は地面に這いつくばって口で信管をはずします。
 取り外された地雷は、サテライトがブローカーに持ち込み、売りさばきます。戦争が始まってからは、地雷を市場で機関銃に交換したりさえしています。
 そんな、どう考えても異常なことが、当たり前のように行われている。
 でも子どもたちは、そんな過酷な状況下にありながらも、案外と子どもらしいままなのです。
 大人たちも子どもたちも、当然の「仕事」として受け入れているのです。
 「子どもをそんな危険な目に合わせるなんてけしからん」と批判するのは簡単です。
 でも、そんな批判なんて何の意味も持たないほど、フセイン政権下のクルディスタンは過酷な状況下にあったのだと思います。

 難民として村にやってきた孤児の三人兄弟が、その過酷さを体現しています。
 イラク国軍の襲撃により父母は死亡し、お兄ちゃんは両手を失う。
 妹は、まだ小学生くらいの年齢であるにも関わらず、兵士たちに輪姦されてしまう。
 そして、目の見えない一番下の男の子は・・・。
 妹は男の子を毛嫌いし、最終的には悲劇的な結末につながるわけですが、彼女の行為を非難することは誰にもできないでしょう。
 我が身に降りかかった悲劇を受け止め昇華していくには、彼女はあまりにも幼かったのです。

 私たちは、アメリカによるイラク戦争が「正義の戦争」では決してなかったことを知っています。
 しかし、少なくともクルド人たちにとっては、「フセイン政権を打倒した」正義の戦争だったのは確かなのです。
 イラク戦争はアメリカの独善だと私は考えていますが、一面では正義であったという事実も無視してはいけないのだと戒められた思いです。

 ただ、そもそもフセイン政権があれだけの強大な権力を保持できた背景には、アメリカの謀略があったという一面もあります。
 自らが支援していたはずの「ならず者国家」を、「核兵器を保持している」というデタラメな大義名分を盾にゴリ押ししたのが、アメリカによるイラク戦争。
 クルド人たちは、進駐してきたアメリカ兵たちを手放しで歓迎しますが、本来的には彼らクルド人はアメリカの謀略に振り回されて苦しんできたとも言えるのです。

 アメリカに憧れていたはずのサテライトが、進駐してきたアメリカ兵たちに背を向けるラストシーンが、とても印象的でした。

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地球で最後のふたり
2003年 タイ・日本・シンガポール・オランダ・フランス合作
テレビ録画にて観賞
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 タイと日本とシンガポールとオランダとフランス合作という変わった作品。内容もずいぶんと風変わりです。

 監督はタイ人で、主演は浅野忠信だが舞台はタイ。
 予備知識ゼロで観たので、舞台がタイだということにはしばらく気づかなかったし、浅野忠信が何者なのかもわかりませんでした(結局最後まで不明)。

 とにかくいろんな説明を端折っているので、わかりにくい部分が多すぎたのは確か。浅野忠信はなぜバンコクにいるのか。なぜ自殺しようとしていたのか。ノイはなぜ妹と二人きりで生活しているのか・・・。
 不思議な時間が流れていくのですが、舞台がバンコクなために「非現実的」と断じることもできません。
 浅野が実兄であるヤクザたちを殺して部屋に放置していることも、見ず知らずのタイ人女性ノイの家に上がりこんでしまうことも、ノイの元恋人が嫉妬のあまり浅野を殺害しようとすることも、「バンコクならありえる」と思えてしまうのです。

 浅野と、ノイを演じたシニター・ブンヤサックの二人の存在感がよかったです。片言の英語でしかコミュニケーションを取れない二人のやり取りが、ピュアで心地よかったのです。彼ら二人が、背中にすさまじく重いものを背負いながら生きているから、なおさらそう感じたのでしょう。

 一昔前の香港のウォン・カーウァイを彷彿とさせる、静かで不思議で混沌とした作品を、タイの監督が作っているというのが興味深いと感じました。
 バンコクの混沌とした魅力を、断片的ではあるものの、うまく表現されていたと思います。

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少女の髪どめ
2001年 イラン映画
テレビ録画にて鑑賞
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 テヘランの建設現場で働く青年の、アフガン難民である少女への無償の愛の物語です。

 「無償の愛」なんて言うと、なんだかベタベタのメロドラマかと連想してしまいますが、これは厳格なイスラム国家であるイランの映画です。
 青年は間接的な形でしか自分の気持ちを表現できません。

 青年は、一年分の自分の給料を、少女が働かなくてもすむようにと、彼女の親に渡します。
 さらには、自分の宝物であるはずの身分証明証でさえ、闇市で売り払って金を作って渡してしまいます。
 とても美しい行為だとは思います。

 ただ、私はあまり素直に青年の行為を受け入れることができませんでした。
 と言うのは、当初女であることを隠していた少女のことを散々にいびっていたくせに、女であることがわかったとたんに、腫れ物に触れるような態度に変えてしまった青年の豹変ぶりが、とてもいやらしいように思えたからです。

 イランというイスラム国家で、未婚の男女が直接的なコミュニケーションを取ることができないというのはよくわかります。
 だから、青年がほとんどストーカーとさえ思えるほどのコソコソした行為に走るのは仕方がないのかもしれません。
 しかし一番気になるのは、青年の気持ちが本当に「恋愛」と言えるものなのか、それとも「オンナを手に入れたい」という欲望からくるものなのか、そこなです。

 イランという国で、恋愛というのがどういう形でなされているのかが、日本人の私にはさっぱりわかりません。
 だから、青年の気持ちが私たちの考える「恋愛」にあたるものなのか、そこが引っかかるのです。

 検閲の厳しいイランの映画ゆえ、こういう抑えた表現にならざるをえないのかもしれませんね。
 しかし、これでは非イスラムの人間である私は戸惑うだけなのです。
 せめて、少女が女だとわかったときの青年の心の変化をもっと丹念に描いてくれればよかったのに、と思います。
 でも、イラン映画にそれを求めるのは無理なのかもしれないですね。

 青年がまだ純朴な人間であれば、入っていけたかもしれません。
 しかし、彼はセコくて喧嘩っ早いだけのイヤな青年なのです。
 だからこそ、彼の行為が無償の恋愛だったのか、それとも欲しいものを手に入れるための投資だったのか、わからなくなってしまうのです。

 イランに住み細々と暮らすアフガン難民を描いているという点は、とても興味深いところです。
 マジッド・マジディ監督らしい映像も繊細で美しい。

 だからこそ、物語の軸となっている「無償の恋」がホンモノなのか疑わざるをえなかったのは残念です。

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北京ヴァイオリン
2002年 中国映画
テレビ録画にて鑑賞
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 天才ヴァイオリン少年の物語。
 音楽の才能を持つ子が葛藤しながら成長していく物語というのは、映画の題材になりやすいのだろうか。いま思いつくだけでも、「シャイン」「リトル・ヴォイス」「ビヨンド・サイレンス」など、いい作品がいくつもある。

 上に挙げた作品同様、この作品もとてもいい。後半は涙無しには観られないと思う。チェン・カイコーのつくる映像世界は、美しくてやるせない。

 この作品に特徴的なのは、現代の中国の状況をとてもよく描いている点。あまりにも急すぎる成長を続ける中国の危うさが描かれているように思えた。

 つい最近まで社会主義国だったはずなのに、今や世界の市場経済の中心となりつつある中国。この中国が持つ二面性は、世捨て人のように生きる先生と、商業的に成功し、売れっ子音楽家を育て続ける先生の対比でよく描かれている。

 この作品では、どちらの先生が正しいとも優れているとも描いていない。どちらの先生もいいところ、悪いところがある。

 中国人と言うと、現実的でエネルギッシュで、悪く言えばあつかましいイメージがつきまとう。特に金満主義のまかりとおる現代中国、どうも中国人は悪いイメージばかりが目に付くが、一方でその対極にいるような人が存在するのも確かだろう。
 この作品での、少年の父親がそれ。私利私欲のまるでない、愚直にまっすぐに生きるこの父親は、例えば日本映画に出てきたらウソくさくなってしまうが、中国であれば、こういう人もいるだろうと思えてくる。

 悪く言えばありがちな「天才児の成長物語」に、現代中国社会の歪みをさらりと織り込みながら、感動的な作品に仕上げている。さすがチェン・カイコー、といったところか。
ラスト・プレゼント
2001年 韓国映画
2005年1月 テレビ録画にて鑑賞
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 最近やたら観る機会が多くなった、韓国のラブストーリー。
 主人公は、「JSA」で凛々しい姿を見せたイ・ヨンエと、「イルマーレ」で誠実な青年を演じたイ・ジョンジェ。

 売れない芸人と、彼を支える妻のラブストーリー。すっかり冷え切った夫婦なのだが、妻は難病に冒されながらも、陰で夫を支え続けている・・・といった、もうベタベタのメロドラマ。

 評価の高い作品なのだけど、私はまったく泣けなかった。イ・ヨンエ演ずる妻はとっても健気でかわいいのだが。

 何がダメって、とにかく主人公のコントがあまりにもくだらないのがダメ。売れないまんまの芸人であればそれでもいいのだが、ブレイクしていく芸人の芸がこれかよ、とゲンナリした。
 韓国と日本とでは笑いのツボが微妙に違ったりするのかもしれないが。

 とにかくその点がアダになって、感動するような心のゆとりのないままダラダラと2時間を過ごしてしまった。
カンフーハッスル
2004年 香港映画
2005年1月 立川シネマシティにて鑑賞
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 「少林サッカー」のチャウ・シンチーの新作。
 少林サッカーでは、カンフーを使うサッカーを描いていたが、今回はカンフーそのものを描いている。

 今回も、前作同様ブサイクなキャラのオンパレードで、冴えないルックスと超絶パワーのギャップが笑いを誘う仕組みになっている。
 予告編から「ありえねー戦い」を強調していたように、まったくありえない戦いが目白押し。
 ただ、ありえねー戦いを描きたいのなら、何も実写じゃなくてアニメでもいい。むしろ、もっと笑える要素が欲しかった。
 もちろん、あんなありえねー戦いを大真面目にやっていること自体が笑えるし、「十分面白いだろう」という人も多いだろうが、個人的には真面目にカンフーやるよりも、もっとコメディタッチに振ってほしかった。

 「ハンディキャップを背負った女性との恋」ってのが前作とまったく同じパターンで、しかもただ上っ面をなぞっただけのような描写で、いただけない。恋愛要素を入れ込みたいのだったら、もうちょっと掘り下げて描いてほしかった。

 期待していただけに厳しい意見になってしまったが、前作同様楽しい作品であることは事実。作風が似ているだけに、どうしても前作と比較してしまう、ってところか。

 

 
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