読む映画
「感想」に毛の生えた程度のレビューをシコシコ書いています  ネタバレだらけなので、未見の方はご注意ください~
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炎の戦線 エル・アラメイン
2002年 イタリア映画
テレビ録画にて観賞
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 第二次世界大戦における北アフリカ戦線、エジプトで行われた「エル・アラメインの戦い」が背景。
 「炎の戦線」なんていうタイトルからは、スタローンやシュワルツェネッガーでも出てきそうな作品を連想したので、タイトルだけで鑑賞対象から外すところだった。危ない危ない。
 邦題は「エル・アラメイン」だけでよかったんじゃないかな。

 観終わったあとに調べてみたところによると、この「エル・アラメインの戦い」は、枢軸国(ドイツ・イタリア)と連合国(イギリス)の決死の一戦だったらしい。そして、この作品からはまったく窺い知れないが、敵の裏をかき欺きあうような、戦術合戦だったらしい。
 この作品は、そんな化かし合いの戦争に翻弄されたイタリア兵たちを描いている。
 彼らはロクな武器を持たず、十分な交代要員も得られず、「司令部に見放された」という疎外感を感じながら、最前線で絶望的な日々を送っている。
 「退却しろ」と命令されて退却すれば、「これは退却ではない。また攻撃に出ろ」と命令される。
 命からがら街にたどり着けたかと思えば、その街はすでに敵の手に落ちている。

 最前線に孤立してしまった部隊は、あまりに悲惨なのだ。

 彼らの姿は、同時期(数年後だが)の中国やニューギニアなどにおける帝国陸軍兵士たちの姿とあまりに似通っている。
 ただ、わが帝国陸軍兵士たちはもっともっと過酷で、絶望的で、非人間的な環境にいた。何しろ、補給物資や食料が足りないのではなく、「無い」状態で、現地調達を前提に、ジャングルを「退却」ではなく「進軍」させられたのだから・・・。

 どうしても日本の陸軍兵士たちの悲惨さと比較してしまい、「まだマシじゃん」なんて思ってしまった。
 しかしそれは、「エル・アラメインの戦い」という、ヨーロッパ人であれば常識の範囲内であろう歴史的な大合戦を知らなかったことが大きいだろう。もしこの華々しく戦術が大成功を収めた戦いの内実を知っていれば、その影にこんな現実もあったのだと感じ入ったのだと思う。
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